研究内容
鉄筋腐食によって発生するひび割れ性状の数値解析的研究
コンクリート構造物の代表的な劣化現象の一つの塩害や中性化に起因する鉄筋腐食は、コンクリート構造物の構造性能を著しく低下させる劣化現象として知られています。
この鉄筋腐食によるひび割れは、かぶりや鉄筋径によって破壊モードが異なり、剥離ひび割れモードと軸方向ひび割れモードに分類されています。
特に、軸方向ひび割れモードは、内部にひび割れが進展して剥落に至るモードであるため、内部ひび割れの状態を評価することが困難です。
本研究室では、鉄筋腐食によるひび割れの進展挙動の数値解析的評価手法の構築を目的とした実験的・解析的研究を行っています。鉄筋腐食によるひび割れをモデル化するにあたり、ひび割れの発生および進展過程を表現するモデルとして、腐食生成物量と膨張ひび割れを関連付けたモデルを考案しました。
- 鉄筋とコンクリートの界面に腐食層をモデル化
- 鉄筋と腐食層の境界面に垂直ばねを定義し、腐食量に応じた膨張ひずみを作用させることで、初期ひずみ問題として解析的に内部ひび割れを表現
質問などがございましたら、以下にご連絡いただければと思います。
連絡先：三浦泰人 t.miura@civil.nagoya-u.ac.jp
